副業に関する詐欺事例が増えています
本業の仕事では十分な収入を得ることができないため何か空き時間を利用した副業がないかと探す人というのはかなり数多く見られています。
しかしそうした需要を逆手に取り、仕事を探す人に対して詐欺的な仕事の斡旋をしていくという悪質な業者も数多く見られているというのが現状です。
詐欺業者によくある手口としては「仕事に必要なので先に機材や書籍を購入しろと言ってくる」「仕事量に対しての報酬が極端に低い」といった、なんだかんだという理由をつけて本来支払われるべき収入の多くを企業側で中抜をしてしまうというような事例です。
ただ在宅ワークとしての仕事は一般的な会社員としての仕事と異なり定期的な給与が必ず補償されているというものではなく、業務の種類によっては無料に近い料金でも契約当事者同士が納得して行っているような事例もあるため、法律で一律に金額や条件を規制するといったことは行われていません。
ですのでもし「詐欺かもしれない」と思った場合であっても、それを公的な機関にすぐ訴えてすぐに被害だと認めてもらうわけではありません。
副業に関する詐欺事例への一番の対処方法は、そうした悪質な事例には応じないという自衛が一番の方法となるため、誰かに守ってもらうのではなく自分で自分の身を守るということを心がける必要があります。
こんなにある副業・内職詐欺
ネットでの仕事情報を見ていると、魅力的な仕事内容や収入が期待できる仕事はかなり多く見かけることができます。
ですがその反面で内職や副業を希望する人の足元を見るような形で悪質な詐欺を働いたと思える事例も多く報告をされています。
実際に国民生活センターに寄せられた詐欺事例ですが、勧誘を受けてお得な仕事があるということを言われて始めてみたにもかかわらず、あとから金銭を請求されたり違法行為を強制されたりといったことがあったということを言っています。
いきなり最初から「詐欺だ」とわかるような事例というのはむしろ少なく、最初はやたらと契約を急がせておいて、後になって怪しい業務を斡旋するようになるというようなケースが多く見られています。
中でも特に詐欺被害として報告が多いのが在宅ワークに関する事案なのですが、それらによく見られるのが申し込みをした相手に対して仕事をする前に何らかの金銭の請求を行うということです。
仕事を依頼する側が逆に仕事をする人に対して何らかの金銭を要求するというのは明らかにおかしいことなので、そうした行為があったときには間違いなく詐欺であるということを疑った方がよいでしょう。
知らずにマルチビジネスの一員にされることも
現在ではやや下火になった感もありますが、数年前までごく当たり前のように募集をかけられていた詐欺ビジネスの一つに「マルチビジネスへの勧誘」があります。
マルチビシネスとは平たく言って「ねずみ講」のことで、勧誘をした人が次に勧誘をした人から金銭の支払いを受けることでその前に勧誘をした人が儲かるというような構造をしているもののことです。
以前は数千円を所定の口座に支払えば、後日別に勧誘した人からのバックを受けられるといった単純な方法がとられていましたが、ここ最近のトレンドとしては特定の製品をまずいくらか買い取りをしてそれを別の人に売りつけることで収入を増やせるという方法にシフトしてきています。
友人や知人に購入をさせれば自分が儲かるというようなシステムはねずみ講とほとんど内部の様子は変わりませんので、それを続けることで家族や親類関係全てが壊れてしまうという可能性があります。
勧誘系ビジネスのほとんどすべては悪質な構造になっていますので、安易に飛びつかないようにしましょう。